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【くわプラ】ソーラニセネブトの産卵・孵化

こんばんは。
愛知県の昆虫ショップ クワガタ、カブトムシ生体・標本、飼育用品販売の『くわかぶプラネットのスタッフブログへようこそ!

前回マットの事を書きました。
偉そうな事をいっておいて、実績がなくてはただの批判記事になってしまいます。
今日はカブトムシではありませんが、クワガタの産卵記事です。


昆虫ショップ『くわかぶプラネット』
営業時間 AM11:00~PM10:00
〒472-0055 愛知県知立市鳥居3丁目2番地7
TEL:0566-91-4482
FAX:0566-91-4483



今回はソーラニセネブト(ソーラアラスジクワガタ)の産卵です。

20170215ソーラニセネブト

小型ながら模様やアゴの形が特徴的で、南米らしいクワガタと言えます。
当店でははじめての飼育ですので、産卵も未知な部分がありましたが、少数ですが卵の確認ができました。
2回目の割出の際には小さな初令幼虫も確認できました。

20170216ソーラ幼虫

まだまだ卵の数も少なく、どれくらい採れるかもわかりませんが、ある程度の数が確保できれば幼虫販売も予定していますのでご期待ください。
ちなみに1枚目の成虫は野外最大サイズ(世界のクワガタ大図鑑2010)越えの大型個体です。

こんな成虫が羽化してきてくれるとうれしいですね。

明日19日(日)はイベント出店のため、発送・お問い合わせ業務をお休みさせて頂きます。
20日(月)より順次対応させて頂きますので、お届け日時等ご希望される方はご注意ください。
※ネットショップ買い物カゴからのご注文は24時間承っております。

店舗は通常通り営業しておりますので、ご来店をお待ちしております。


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マットの性能 栄養価?高添加?

こんばんは。
愛知県の昆虫ショップ クワガタ、カブトムシ生体・標本、飼育用品販売の『くわかぶプラネットのスタッフブログへようこそ!

以前に産卵についてオリジナルマットの紹介記事を書きました。
今回は幼虫飼育マットについて気づいた事をご紹介いたします。


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産卵にはNEWカブトマットスーパークワガタマット低添加微粒子マット完熟黒土微粒子マットがそれぞれあります。

もちろんどれも幼虫飼育にも使えるのですが、カブトムシやミヤマクワガタ、ハナムグリにおススメのマットが「外国産カブト専用Sマット」です。

こちらは大量生産できず、店頭販売で予約待ちが出てしまう人気マットです。
そのためネットでご希望の方にはお問い合わせを頂いてから個別にご案内させて頂いております。

このマットは特にヘラクレスやネプチューン、コーカサスなどの大型カブトに本領を発揮し、もちろん国産カブトや一部小型カブトにもご使用いただけます。
大型カブトは幼虫期間が長く、また、たくさん食べるため、マットに含まれる不純物や有害成分も体内に蓄積してしまうと考えられます。
そして加齢や蛹化、羽化の体を作り変える時期にそれらの蓄積した毒素が牙を剥きます。

「大事に育てていたカブトムシが、蛹化するときや羽化を待つだけの蛹期に真っ黒になって死んでしまった・・・」なんて事は皆さんも経験があるかと思います。
このマットはなるべく安全に飼育できるように、自然に近い形で醗酵させて製造されています。
(コバエやミミズなどの雑虫が混じることもある為、袋詰めした後で全て冷凍処理をします。)

先日、とあるお客様が「飼育している幼虫を見て欲しい」といってご来店されました。
マット交換をしようとケースをあけてみると違和感がありました。

フンの形が歪なんです。

マットの見た目で、当店のものではない事は一目瞭然なのですが、気になったので使用済みマットを観察してみました。

 20170215Sマットフン
  ↑こちらはくわプラ特製の「Sマット」のフンです↑

  ↓そして問題のマットのフンがこちら↓
 20170215他社マットフン

形が揃っていない事がお分かりでしょうか?

カブトムシのフンはすぐに固まってしまいますが、排泄時はペースト状です。
そのフンがこんなに歪になるということは、よほど水分が多くて緩すぎるか、逆に乾燥して圧縮できないのではないかと思いました。

次にそれぞれのフンを潰してみました。

 20150215Sマット粉末
  ↑Sマットのフンを潰したものです↑

  ↓問題のマットのフンを潰したものです↓
 20150215他社マット粉末

画像をクリックして頂くと拡大されると思いますが、Sマットのフンは潰すとペースト状です。
一方、問題のマットは粉末状で、よくみるとオガがそのまま残っています。

つまり、マットがまったく消化されていないのです。

昆虫ゼリーや菌糸ビン、マットはすべてクワガタ・カブトムシの食事です。
パッケージにいくら「○○配合」「高栄養価」などと謳っていても、消化・吸収できなければ意味がありません。
特にカブトムシの幼虫は、クワガタよりも消化能力が弱く、醗酵・分解がすすんだものでなければ消化できないと言われています。
オガの細胞壁を壊せないためにその中に含まれる栄養分を吸収できないのです。

人間で言うと、豆を殻ごと食べてそのまま出てしまうようなものでしょうか。

早く醗酵させるために余分な添加を加え、結果しっかりと熟成されておらず、不純物のみが蓄積され必要な栄養素はそのまま排出してしまうマットが、果たして本当に良質のマットと言えるでしょうか?

大事なのは「吸収率」です。
しっかりと消化して、栄養分を吸収して体に作り変える事が食事の目的です。
満腹になることが目的ではありません。


よく「普通のマットで飼育できますか?」というお問い合わせを頂きます。
「普通」とはなんでしょうか?
「安価なマット」をさして「普通」と表現される方が多いように思います。
「病気等の問題なく成虫まで育つマット」こそ「普通」のマットではないでしょうか?

人間の食事に置き換えてみてください。
高価な食材や匠の技術を施した、贅沢品である「高級な食事」と、栄養バランスを考えた健康的な「普通の食事」。
お腹はいっぱいになるけど、保存料や添加物など悪い成分も多くて「食べ過ぎると良くない食事」。
良くない食事も食べて即死するわけではありませんが、不摂生が長く続くと恐ろしい病気になってしまうこともあります。

「外国産カブト専用Sマット」はより安全に育てることを目的としたマットです。
大切な幼虫たちに是非お試しください。


20170215比較
←Sマット     問題のマット→

消化・吸収率もバッチリの特製マットです!


※ちなみに先のフンはどちらも「アクティオンゾウカブト」のフンです。
生体の種類は同じで、与えているマットが違うだけです。



【くわプラ】カリンポン産不明種ノコギリの羽化

こんばんは。
愛知県の昆虫ショップ クワガタ、カブトムシ生体・標本、飼育用品販売の『くわかぶプラネットのスタッフブログへようこそ!

本日は昨年入荷したインド野外生体からブリードしたWF1成虫不明種の紹介です。
パリーノコギリクワガタに似た不明種ノコギリ♀がいたのですが、新成虫が羽化しました。

気になる点がいくつかあり、詳細をこちらに記しますので是非ご判断いただきたいと思います。


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まずは今回羽化した個体がこちらです。

20170208カリンポン不明種01


一見するとパリーノコギリと思うのですが、全体的にツヤが弱く、特に頭部に関しては顕著です。

デンティフェルノコギリ、パリーノコギリ、スペンスノコギリの3種はシカクワガタのように前胸背板の側縁が鋸歯状になることが大きな特徴なのですが、現在多く流通しているアルナーチャル産のパリーノコギリにくらべ、この凹凸が顕著で肉眼でもはっきりと確認できます。

地域変異があることで知られる種なので、差異はあって当然なのですが、パキスタン産のパリーノコギリとは頭盾の形状も異なりはっきりとした二山状になっています。

前胸背板前方は水平からやや前方へ突き出すようにやや長めに切れ込み、肩をすくめたような形状をしています。
また、後方のえぐれるような切れ込みは弱くなっていることも特徴的です。

そして、大アゴ先端には複数の小さな内歯をもち、大アゴ全体もアルナーチャル産のパリーノコギリに比べ、体に対し短くなっています。

本種41mm個体、37mm個体、アルナーチャル産パリーノコギリ37mm個体を並べて比較してみました。

3比較

それぞれの体長・頭部・アゴの長さの計測値です。

パリーノコギリ(アルナーチャル産)
体長37.1mm 頭部6.6mm アゴ8.2mm

不明種(カリンポン産)
体長37.3mm 頭部7.1mm アゴ7.0mm
体長41.2mm 頭部7.8mm アゴ8.1mm

アルナーチャル産パリーノコギリと同サイズの個体で比較すると頭部が長く、アゴが短い事がわかります。
また、本種の41mm個体でもアゴはパリーノコギリより短くなっています。

このように、幾つかの異なる点があり、この差異を地域変異とし本種をカリンポン産パリーノコギリとするべきか、別種(または別亜種)として扱うべきなのか判断できません。
カリンポン産パリーノコギリも同時に入荷していたのですが、残念ながらオス単品であったため、羽化個体での比較ができません。


デンティフェルノコギリの地域変異個体、デンティフェルノコギリとパリーノコギリの中間的な種(雑種ではなく分類的な中間)など可能性は広がります。
あとはご自身の眼と手で確かめて、解明してみてください。


また、本個体について考察と多数のアドバイスを頂いた三重県のF氏に感謝申し上げます。



20170208カリンポン不明種01
カリンポン産不明種ノコギリ


20170208アルナーチャルパリー01
アルナーチャル産パリーノコギリ


不明種考察


こちらの個体は現在HPでも販売しておりますので、我こそはという方は是非解明してください。

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